こんにちは(*^_^*)
今日も暑いですね・・・
今日は【汗】についてのお話☆
汗は皮膚にある汗腺でつくられます。
そのほとんどの成分が水であり、身体の体温が上がった時に、身体の水分を汗として放散させることで体温を一定に保つ働きをしています。
汗には温熱性発汗、精神性発汗、味覚性発汗があります。
【温熱性発汗】
気温の上昇や運動や労働で体温が上昇したときに体温調節を図るためにみられる汗です。
【精神性発汗】
痛みや緊張、不安、怒り、高度な精神活動を要求されたときなど、ストレスを受けた時に手のひらや足の裏にみられる汗です。
手のひらや足の裏を汗で湿らすことにより、摩擦を生じて作業を行いやすくすることや、センサーとしての感度を高めるためといわれています。
【味覚性発汗】
辛いものなどの刺激物を食べた時に、顔や頭を中心に噴き出す汗です。
辛み成分のカプサイシンが口腔内の粘膜にある温度センサーを刺激して、熱覚とともに痛覚を生じ、発汗神経を刺激して起こるといわれています
汗には良い汗と悪い汗があります。
良い汗とは
汗は二段階の工程を経てつくられており、まず血液から前駆汗がつくられ、次に曲導管(汗となって分泌される管につながる管)で
ナトリウムイオンが再吸収されて薄められた後に汗となって皮膚から蒸発します。
最初につくられる前駆汗は塩分濃度が高く、そのまま体外に汗となって排出されると体内の多量の塩分を失ってしまうので
塩分(ナトリウムイオン)を再吸収することによって汗を希釈しているのです。
汗の量と塩分濃度は比例しており、前駆汗の量が多くなるとナトリウムイオンの再吸収の機能が十分に行えず、
塩分濃度の高い汗となります。
少しずつかく汗は、希釈されてさらっとした塩分濃度の低い汗ですが、大量にかいた汗は、
べたつきのある塩分濃度の高い汗となります。大量にかく汗からは多量の塩分が失われ脱水の危険が高くなります。少しずつ汗をかくことがよいといえます。
繰り返し暑熱の負荷がかかり、暑熱への身体の慣れが生まれることで汗の分泌機能が高まり、
塩分濃度の低い良い汗が出るようになります。
良い汗は、汗の出始めるタイミングが早いので体温の上昇も少なく、心拍数の増加も軽減できます。
曲導管でのナトリウムイオンの再吸収も増加し、塩分濃度の低いさらっとした汗となります。
悪い汗とは
人の汗は体温を一定に保つ働きがあるため、汗そのものに悪いものはありません。
風邪など何らかの疾患がもとで汗を大量にかくこともありますが、それは病原菌によって上昇した体温を下げるために汗をかいています。
また、甲状腺機能亢進症では熱の産生量が増えるため、発汗量も増えます。
また、急性の外傷や出血などで生じる、急性循環不全(血圧低下)、いわゆるショック状態の徴候の一つに冷汗(ひやあせ)があります。
冷汗は血圧低下に対して、交感神経の緊張が急激に高まり血圧を維持しようと汗腺も興奮し、全身に汗が出るのものです。
また、精神的発汗が過度におこった状態として手掌多汗症があります。
手掌多汗症は活動している時や緊張した時などに、大量に手のひらに汗をかくため、社会生活に支障がでることがあります。
運動の汗の効果
運動を行うことで体温が上昇して汗をかきます。
運動を継続していると体温の上昇の負荷がかかるので暑熱へ順応しやすくなり、良い汗をかきやすくなります。
普段から運動習慣のある人は良い汗が出やすく、熱中症にもなりにくい身体づくりが期待できます。
毎日1回中等度以上の強度(汗を軽くかく程度)の運動を90分より少し長めに行うとよいといわれています。
自然の気候を活用して、屋外で1日に2~3時間自然に汗をかくことも有効とされています。
汗対策
汗は体熱の冷却効果として作用するので汗を蒸発させることが大切です。
汗が出始めた時には、汗を皮膚が乾燥している部分にも伸ばすようにして拭き取り、汗が蒸発しやすいようにします。
大量の汗が続き、汗の出る穴が塞がってしまっているような場合は汗と塩分を拭きとって皮膚を乾燥させましょう。
衣服は吸汗透湿性素材のものを選び、汗を蒸発させやすい環境に保ちましょう。
多量の汗をかいた時にはズボンのベルトを外し、シャツの裾を開放するなどして通気を良くするようにしましょう。
秋はもうすぐそこです(∩´∀`)∩
もう少し頑張りましょう(^_^)v